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プロジェクトKとは 無料!!震災相談室

価値ある建築物をいかにして現代との調和を保ちながら進化させるかを考えるプロジェクトです。

プロジェクト『K』うなぎの喜代川様『K』です。 店主ブログはこちらから>>>
家屋

築80年以上・・・

東京で戦火を逃れ現存する数少ない木造建築物を
末永く後世に残すプロジェクトを始めます。

この建物がこれからも
現役で役目を続けるために専門家集団が力を合わせ、
『現況維持』をテーマにプロジェクトは進行します。

末永く愛された外観内観を残しつつ安全を担保し
次世代へ譲り渡せるよう我々は全力を尽くします。







現地調査開始!
老朽箇所(屋根瓦など)に応急処置をしつつ、畳を剥がし床下の状態(改修跡など)も確認しました。




雨漏りの原因である中庭を仮修繕(排水不良を調整)し、
漏電の危険がある電球や老朽化が激しいブレイカーなども交換しました。
昭和2年から手つかずの裏側の配線は旧式工事のため手直しも行い危険を回避しておきました。
また、劣化が見られる電気機器及び配線も交換しました。
電気関連の整備を完了させ安全な状態を確保しました。

 
写真左:引き戸下部から雨水が浸入していました。
写真右:旧ガイシ配線及びビニールテープ巻き配線


プロジェクトスタッフ全員で最終下見をしながら打ち合わせ。
次は耐震補強の計画を進めます。



【診断書作成】
建物耐震診断・補強計画のご注文をいただき、専門業者に木造建物診断を依頼。
荒壁パネル・耐震リングを用いた補強によって基準値内に収まり耐震可能である結果がでました。



上記診断書及び必要書類をもとに
東京都C区に『建築物耐震補強等助成制度』の助成金の申請をして
無事に申請が通り交付が決定いたしました。




2014年(秋)着工準備中!!




プロジェクトKスタート



工事状況・・・

【1階 解体終了】床・壁・天井をほぼ撤去

 
【揚家】建物全体を60cm程度揚げ家

 
浮き上がった建物の基礎、土台を入念にチェックし補強を検討

  土台の腐食あり

 
既存は柱下の束石のみで基礎がない

  建物全体に効く基礎を設ける

 
    【土台柱を入れ替え】新設RC基礎の上に据付る

 
【下家】建物の高さを15cm程度上げてセット

   
 
耐震リングの取付

  2階床の水平補強

 
荒壁パネルを用いた壁の耐震化

  土壁の補修

 


ビフォー・アフター
(築88年の建物をそのままで耐震補強)

(後)エアコンの室外機など外観を害う物は移動させすっきりとさせました。

 
【お座敷玄関】(前)建物の傾きが大きい
(後)建物のゆがみを直し周囲から床下への雨水の流入を防ぐため15cm程度建物を上げたため入口に段差ができました。

  【お座敷玄関】
(後)
元々の石を再使用し変わらぬ姿に・・・


 
【テーブル席入口】(後)建物の位置を上げたために
入口部に階段が必要になりました。

  【テーブル席】
(後)
元々の仕上げ材を再使用し変わらぬ姿に・・・

 
【テーブル席】
(後)
違和感がない様に耐震壁を設けました。

  【厨房】
(後)
床面は厨房用塗床仕上げ。

 
【2階座敷】
(後)
エアコンをビルトインタイプに変更し
室内機をなくしました。古い天井扇は電気配線を一新し特注にて羽を作り復活させました。

  【2階中庭】
(後)
中庭からの雨漏り対策のため防水用立ち上げを
設けました。既存の建具は切り詰めて再使用。


 
【トイレ】(前)和式
(後)
一新し、雰囲気を損なわない最新機能付きの洋式に

  【屋根】(前)昭和2年当時の瓦葺き
(後)耐震性向上と変化を楽しむ銅板葺きに

 
【樋】(後)銅製樋の補修をしてしっかり固定しました。

  銅製の鮟鱇(あんこう)を特注製作


◎東京都耐震マーク
都内の耐震基準への適合が確認された
建築物に与えられるマークです。

東京耐震マーク





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